ご挨拶

東洋医学概念の三大原則は「陰陽論」「気血水」「臓象論(五臓六腑)」の調和観察です。
何らかの原因で心身の気血不全が起こり、身体のバランスが悪化した時経絡上(ツボの道)に圧痛・こりの反応が現れます。気血が滞っている状態を東洋医学的四診法(望・聞・問・切)で見極め、鍼灸の技術で「補瀉」します。補瀉というのは気が集まるか散るかということです。
鍼灸の根本は補瀉で「調気」させることなんです。
気血の滞りを改善させ概念を元に継続加療を施し、身体のバランスを「調気」できれば体力増強・体質改善が現れます。ですから自然治癒力が向上し体調が回復してゆくのです。
直接病気にアプローチするのではなく、体力増強・体質改善が鍼灸最大の特徴ではないかと思っております。
「灸は身を焼くものにあらず、心に灯りをともすものなり」ご縁のある方の黒子に徹することができれば幸いです。
代表 西田 利明
鍼灸を求道するきっかけ
十代の頃、サッカーをしていました。粋がってヘディングを失敗してしまい、頚椎に負担がかかったのでしょうね。それ以降肩こりがひどくなり常につらい症状を抱えていました。それとなくツボに興味を持ち、それとなく資格を取得したものの、鍼灸のメリットにも気付かないまま、時が経ちました。
今考えると自分自身も若いわけですから、肩こり以外不定愁訴がないわけですよ。当然、親も高齢になるわけですから、マニュアル通りに治療しますと「アレッ!」「効果が出て良好に…」「フムフム」「なぜに…」と図書を調べるわけです。
その時に出会った図書が「鍼灸治療基礎学」なんです。とても解りやすくておもしろいのです。専門書は中々難しくて理解しがたいのですが、この図書は別格でした。いよいよ追及が始まりましたね。
東洋医学用語なんですが、一般的には聞きなれない言葉に「三焦」という用語があります。経格の中にも三焦経があるのですが「三焦」の解説も先人の聖典に色々と説があり、まとまった内容がなかったようです。「基礎学」の図書を引用させていただくと
先天の原気とは人が生まれながらにして持っている処の精気で、生きる力。五臓六腑とその他の諸臓器と、実に何とも名状すべからざる程の微妙不可思議な作用をもって相連関し、生命をして活発にその作用を営ましめる処の力、即ち人の生まれながらの体に内具する力であるから之を先天の原気。だがこの先天の原気も後天の原気の力をまたずしてはその力を発揮することが出来ない。心肺を通して入る来る天地間の精気と消化器を通して入り来る天地間の精気が後天の原気。この後天の原気を人の体に取り入れる処を「三焦」という。
- 天地間の精気(酸素)は心肺を通して人の体に取り入られる=宗気=上焦の作用
- 天地間の精気(たんぱく質等)は、消化器を通して人の体に取り入られる=営気=中焦の作用
- 天地間の精気(脂肪)は、小腸の乳び管を通して人の体に取り入られる=衛気=下焦の作用
三焦こそ実に先天の原気を運転活動せしむる「原気の別使」であり、宗・営・衛の三気を取り入れる門。この三気は五臓六腑をはじめ全身機能の原動力。焦は熱。
三つのエネルギー発生源を三焦。天地間の精気即ちエネルギーが、この三焦を通して人の体内に入り先天の原気即ち生きる力と相もって、ここに人の生命活動を生み出している。
原気とは、この先天・後天の二原気の総称。原気こそが人を生かす力であり又病を治す力。薬や治療はこの力の補助調整をなすに過ぎない。真の治療は、この原気を充たしていよいよその力を大ならしめるものでなくてはならない=太極治療。生命が旺盛となれば、病気など癒そうと思わなくてもひとりでに癒えてゆくもの。故に病気をのみ癒やさんとつとむる愚をやめて、先ず三焦の調節をはかるべきである。この病気は臍下丹田の腎間の動気にかかっている。古代の聖典「難経」には<腎間の動気は人の生命、十二経脈の根本なり>とある。
難しい内容ではありますが、私はここからスイッチが入り、鍼灸道を研究追求しております。
当処の特徴
1
患者様一人一人に合わせた治療
当処は、患者様のお悩みを伺った上で、一人一人に合った最適な治療をご提供いたします。施術内容をしっかりご説明しながら治療を進めてまいりますので、安心して施術をお受けいただけます。不安や疑問などがございましたら遠慮なくご相談ください。
2
小さなお子様からご高齢の方までOK!
明るい処内、しっかりとしたコミュニケーション、分かりやすい言葉など細かい所まで気配りしております。今では小さなお子様からご高齢の方まで幅広い年代の方からご利用いただいております。
3
地域密着で頼られる存在
地域の皆様の健康を願いつつ、 気軽に通っていただける環境を整え、治療だけでなく予防の面でも指導を行っています。

概要
院名 | 鍼灸処にしき |
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開業 | 2021年3月 |
院長 | 西田 利明 |
所在地 | 〒520-0105 滋賀県大津市下阪本4丁目18-5 |
TEL | 090-3429-0694 |
受付時間 | 13:00~21:00 |
定休日 | 土曜 |
駐車場 | 1台 |
ベッド数 | 1台 |
予約 | 要予約 |
クレジットカード | 不可 |
バーコード決済 | 不可 |
キャッシュレス決済 | (利用可)auPAY (順次対応中)メルペイ、d払い |
アクセス
京阪「松ノ馬場」駅徒歩7分
下阪本4丁目交差点角地