鍼灸・美顔鍼

鍼灸

鍼灸治療の対象となる疾患は肩・腰のつらさの運動器系疾患だけでなく、実は消化器系・呼吸器系・循環器系・婦人科系なども対象となります。最近は慢性疼痛・美容などにも注目されています。
鍼灸で身体に刺激を与えると、防御反応として中枢神経内にモルヒネのような役割を持ったホルモンが放出されます。
これらの物質が痛みを抑え、又痛みを脳に伝える神経経路を遮断します。神経を刺激して血行を促進し、痛みに対する効果だけでなく、自律神経に働きかけ、体内のバランスを整えてくれます。
WHO(世界保健機関)でも、不定愁訴やさまざまな症状について鍼灸治療が有効であることを示しています。

個人的な意見としては「症状が現れると不安になりますね。身体にアプローチして治療すると不安が改善し、精神的な負担・心にアプローチすると身体が良好となる。」心身一如「心と身は一つの如し」とあるように、鍼灸治療を受けられることで希望が持てるようになっていただければ、鍼灸の良さをご理解いただけたと思います。

鍼

ツボや経路(ツボの流れ)を鍼で刺激します。人が本来持っている「自然治癒力」に働きかけ、硬くなった筋肉の深部の緊張や痛みを取り除きます。施術に用いられる鍼は殺菌消毒された使い捨てのディスポ鍼ですので、感染の恐れは全くありません。鍼は直径が髪の毛程の太さで、蚊に刺される程度の痛さです。ですから、治療中の恐怖感、緊張感、不安感は不要です。リラックスした状態で治療を受けられるとよりよい効果が期待できます。

適応症

痛みの治療や疲労回復などの全身調整。自律神経のうちの交感神経の過緊張状態を抑制する。

【交感神経の過緊張状態とは】

• 痛み
• 頚肩こり
• 足の冷え
• 手足に汗をかく
• めまい
• 吐き気など

灸

熱によってツボや経絡(ツボの流れ)を刺激することにより、自然治癒力に働きかけます。「血流の改善」「腫れ」「冷え」などに効果的です。直接お灸を肌にあてるのではなく、間接的に乗せますので、火傷の心配はありません。

適応症

炎症性疾患やアレルギー性疾患に適応。自律神経のうちの副交感神経の過緊張状態を抑制する。

【副交感神経の過緊張状態とは】

• ぜんそく
• アトピー性皮膚炎
• 花粉症
• アレルギー性鼻炎
• じんましんなど

鍼灸作用・効果

• 神経系に影響を与え痛みを抑える(モルヒネに似た物質が体内にできる)
• 閾値を高める(痛覚の低下)
• 反射性に血管拡張
• 自律神経系・内分泌系(ホルモン系)のコントロール(末梢神経を刺激→間脳・大脳皮質に影響を与え、失調を回復させる)
• 消化器系・呼吸器の器官をコントロール
• 生体防御機構のコントロール・自然治癒力を高める